シリーズ2作目。
前作で亡くなった祖母の跡を継いで、連歌サークルのお菓子番になった一葉。
書店を退職して、フリーのポップライターを続けるのかと思ったが、今作ではポップの話が出て来たのは1作目だけで、縁が巡り巡って、一葉は祖母と幼い頃に訪れた街の小さな書店が始めたブックカフェを手伝うことに。
他の方のレビューにもあったが、書店こそ閉店になったが、その後の一葉の人生は悲観的でもなく、出会う人それぞれに導かれて、新たな一歩を進んでいく様子は上手く行きすぎな気がしないでもない。
それでも、人と人との繋がり、過去と現在の繋がりなどが丁寧に描かれ、人はやはり人との縁の中で生かされていくのだなぁ、としみじみ思った。
毎月出て来るお菓子も、本当に魅力的で、特に驚いたのが銀座清月堂本店の「おとし文」。
毎日お店の前を通っていたのに、そんな名店とは露知らず・・・店頭を覗いてみると、季節ごとの「おとし文」が販売されていた。今の時期は抹茶。
甘いものがあまり得意ではないけど、せっかく毎日前を通っているのだから、一度は食べてみようと思う。
それは私にとっても、何かの第一歩になるかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライトな感じ
- 感想投稿日 : 2022年4月27日
- 読了日 : 2022年4月27日
- 本棚登録日 : 2022年3月27日
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