サイレント・ヴォイス 〜行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2012年11月6日発売)
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感想 : 197件
「消防女子」「白バイガール」などお仕事ものが得意な作家さんの他の作品が気になり、読み始めることに…
警察小説ではあるが、この作品の舞台はほぼ取調室。他の場面は事件が解決した後の居酒屋ぐらいしか出て来ない、と言うかなり異質な警察小説。捜査をする訳でもなく、ひたすら容疑者との心理戦を描く。
それだけだと飽きてしまいそうだが、短編と言う形を取っているので、さくさくと読める。少し軽めのタッチなのも、心理戦の重さを軽減している感じがする。
他のシリーズでは新人を主人公にしているので、このシリーズの主人公・絵麻が自称「永遠の28歳」の巡査部長なのも、個人的には興味深い。
新しい形の小説に今後も楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
警察物
- 感想投稿日 : 2018年3月10日
- 読了日 : 2018年3月10日
- 本棚登録日 : 2018年1月8日
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