おとなになった自分が読んでも、ふしぎな魅力のある絵本。
1本のナイフが様々な形状になります。
例えば「ナイフが散らばる」。短くてシンプルなことばですが、現実に1本のナイフがバラバラに散らばるところを見ることは滅多にありません。それをこの本は絵にしているのですが「確かにこうなるのかも」と思わせる説得力があります。絵が写実的だからでしょうか。
こどもたちは写真のような絵とともに、状態をあらわすことばに親しんでいくと思います。
現実に縛られずに「ちらばる」「ねじれる」など様々な言葉を選び、それを見てきたことのように描写するすごさ。最近、頭がかたくなっているな、と感じた時に思い出したい一冊です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2022年2月26日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2022年2月26日
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