この空のまもり (ハヤカワ文庫 JA シ 4-1)

著者 :
  • 早川書房 (2012年10月23日発売)
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本棚登録 : 436
感想 : 44
4

初めましての作家さん。
強化現実技術により、世界中のあらゆる場所と人に
電子タグ(電子版落書き)をはりつけられる時代。
弱腰な政府に嫌気がさし、ネット住民達は、架空政府を立ち上げた。
防衛大臣は、ニートの天才ハッカーで人気者。
ある日、架空政府が決行した作戦が世界中に衝撃を与えた。
その結果、今まで高みの見物を決め込んでいた住民達が
「正義心」を隠れ蓑に架空政府への参加を求めて集まりだす。
便乗という仮の正義を振りかざして集まりだす。
身勝手な正義心をまとった者たちの群れは
高揚感という無駄なエネルギーをダダ洩れさせて
集団ヒステリー状態になり暴動へと移行する。
あぁ~なんてわかりやすい群集心理
暴動は勢いを増していき、物語も加速して、
飛び立ってぇ~・・・着地!
いやぁ~最後の収束のさせ方は感動物でしょう。
面白かったぁ~!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2020年4月29日
読了日 : 2020年4月20日
本棚登録日 : 2020年4月29日

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