関東大震災における消防・救護・救援体制を検証した書。歴史学における関東大震災研究は長らく朝鮮人・中国人虐殺と亀戸事件・大杉虐殺事件の研究が先行していたが、本書は防災の観点からの震災研究に先鞭をつけた意義(原著刊行は2004年)がある。特に行政がうまく機能しない状況で、消火活動や負傷者救助や被災者支援において住民がいかに行動するべきか、あるいは逆に何をしてはいけないか、様々な教訓を示している。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史(近代・現代)
- 感想投稿日 : 2017年5月17日
- 読了日 : 2017年5月17日
- 本棚登録日 : 2017年5月17日
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