タイトルからして「東京β」もサブタイ「更新(アップデート)され続ける都市の物語」もスタイリッシュ!
試用版とか完結しないとかそんなこと言ったらどこもかしこも全てがβ版なんだろうけど、東京、というとすごくしっくりくる。そして、すごく真面目な東京という都市の変遷論なのだけど、切り口が映画や小説、漫画アニメなどのコンテンツで入りやすい。
序盤からコミケが出てくる。これはウォーターフロント史を語るとなれば、出てこなくはないと思うけどここで出るか、とニヤリ。
浅草に高層の建築物(浅草十二階)がそんなに早い時代にあったというのは初めて知った。しかもそれが半壊後は爆破で解体って、日本国内では今でもそうそうやらないのに進んでたんだなぁ。あ、お化け煙突は私は「こち亀」で知ったかな。この本では出てこなかったと記憶しているけど。
そしてそして私としては当然(何が?)「パトレイバー」で引っかかるわけですが、それも出てきて満足。
劇場版の松井さんと後藤隊長が語らうところの
「それにしても、奇妙な街だな、ここは。あいつの過去を……」
「オレたちがこうして話してる場所だって……」
は、この本にぴったり、と言うかこの本のテーマズバリのセリフだと思う。
それにしても劇場版2と、「釣りバカ日誌」にそんな共通項があるとは知りませんでした。
読めて良かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
360 社会
- 感想投稿日 : 2016年7月16日
- 読了日 : 2016年7月15日
- 本棚登録日 : 2016年5月24日
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