魔術師のおい (カラー版 ナルニア国物語 6)

  • 岩波書店 (2005年11月11日発売)
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C8397¥1400E.

カラー版 ナルニア国物語
魔術師のおい

C・S・ルイス作
訳者:瀬田貞二(せた ていじ)
発行所:株式会社 岩波書店
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カバーそでより
ナルニアの誕生が解き明かされます。
--ディゴリーとポリーはアンドルーおじの作った魔法の指輪によって、ある日、別世界へくりこまれます。ところが。ところが、滅びの都チャーンで、魔女ジェイディスを生き返らせてしまいます。
二人は、ライオンのアスランがナルニアを創造するところを目の当たりにしますが、魔女も一緒に連れ込んでしまったためその償いに、はるか遠くまでりんごの身を取りに行く冒険へと旅立ちます。-----------

この本だけでも 屋根裏部屋から棟続きの別の部屋へつながっていて、ドアを開けたら・・・。ワクワクする設定で始まる。自分のコンディションやタイミングが良くなかったため途中で何度か中断しながら読み終えました。最初のワクワクのまま読み終えたならもっと楽しめたのかもしれません。自分で抱えた謎は解けませんでした。ロンドンの住環境、当時の暮らしぶり、キリスト教の考え方等、文化の異なる自分ではありますが作者さんについての事柄を別の書籍で読んでいたのであまり引っかからずに読めました。
同じ文化をベースに持つ子ども時代の只中にある人達にとっては本当に魅力的な物語なんだろうなぁと容易に想像できます。

シリーズの最初の巻でルーシーが一番最初ナルニアに迷い込んだ時、なにもない雪の平原になぜ街灯があったのか。ちゃんと分かるよ。
個人的にこのシリーズで好きなキャラのカーク教授が第1巻で、子どもたちが別の世界が在るといったときに疑わなかった理由もちゃんと辻褄があう。自分もそうだけど、誰だって子どもの時代は有ったはず・・・。私は子ども時代にこの物語には出会わなかったのが残念。でも、翻訳されていなければ大人になっても楽しめなかったのだから・・。

目次----------------
はじめて「ナルニア国物語」をよむかたに
まちがえた入り口
ディゴリーとアンドルーおじ
世界と世界のあいだの林
鐘と槌
ほろびのことば
アンドルーおじ、ご難の始まり
玄関前の出来事
街灯ぎわのひと合戦
ナルニアの国づくり
さいしょの笑い、そのほか
ディゴリーとアンドルーおじ、窮地におちいる
イチゴの冒険
思いがけない出会い
木を植える
この話は終わり、ほかの話がすべて始まる
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月29日
読了日 : 2020年12月13日
本棚登録日 : 2020年10月29日

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