貝と羊の中国人 (新潮新書 169)

著者 :
  • 新潮社 (2006年6月16日発売)
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978-4-10-610169-6
c0222¥720E.

新潮新書169.
貝と羊の中国人

著者:加藤徹(かとう とおる)
2006/06/20. 発行
2006/07/10. 第3刷

発行所:株式会社新潮社

-----カバー袖より
財、貨、賭、買…。義、美、善、養…。貝の付く漢字と羊の付く漢字から、中国人の深層が垣間見える。
多神教的で財貨を好んだ殷人の貝の文化。
一神教的で無形の主義を重んじた周人の羊の文化。
「ホンネ」と「タテマエ」を巧みに使い分ける中国人の祖型は、三千年前の殷周革命にあった。
漢字、語法、流民、人口、英雄、領土、国名など、あらゆる角度から、斬新かつ大胆な切り口で、中国と中国人の本質に迫る。
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手にした理由
このところ中華風(?)の物語を楽しんでいる。
「薬屋のひとりごと」を知ったのはなんだったかな?
「薬屋のひとりごと」で中国ネタのものも、面白いかも?と考え、中国五大奇書のうち、一番児童書になっていそうな「西遊記」を開いて、封神演義(マンガ)を思い出した。
また、漢字は中国から伝わったが、日本人はそれを工夫して使い、現在に至る的な本も読んだ。
とても近いけど、同じではなく、似ているけど、全く違う日本人と中国人の文化。
それに興味が出てきてこの本を開いてみている。著者さんも初見である。
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2006年のものなのですが、手にしてよかったと思いました。

姿はにているけれど、全く違う(と、私は感じている)その国やその国に住む人たちの事柄について、少し垣間見えました。
私が持つ中国人のイメージの中に、やたらに恩着せがましい物言いや、ダメ元て無理を押し付ける気がするけど、気の所為ではなかったんですねw

ちょうどユダヤとイスラエルのことも別の本を並行して読んでいるので、世界の中で自国ではないところで暮らす人達という括りで見ても興味深かったです。
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月2日
読了日 : 2024年3月14日
本棚登録日 : 2023年12月27日

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