Story Seller annex (新潮文庫)

制作 : 新潮社ストーリーセラー編集部 
  • 新潮社 (2014年1月29日発売)
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本棚登録 : 1624
感想 : 156
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お久しぶりの『Story Seller』シリーズ第四弾
作品ごとの感想です

ちょいと興味を持てなかったお話が以下のふたつ

『R-18 二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談』
たぶん主人公の作家は有川浩さんの仮の姿
彼が二次元規制についての自己の意見を述べていく作品で物語としては「んーーーーー(~_~;)」て感じ

『ジョン・ファウルズをを探して』
実在したイギリスの作家についてのお話であります
これも恩田陸さんからの想いを綴った物語なのでしょう
興味のない人には何ともかんともというお話であります

結末にある意味裏切られたと感じたお話が以下のこの作品

『暗がりの子供』
童話の主人公がもう一人の心の中の自分として住みついてしまうお話
道尾氏が題材にする子どもと生き物
残酷、残忍って印象があったのです・・・・・
おっっっっっ

で、とっても面白かったお話が以下のふたつ

『万灯』
バングラデシュで天然ガスの独占供給を試みる仕事第一主義のある男
人間としての行ないを逸脱してしまう恐ーいお話
罪を犯す彼に待ち受ける罰とは・・・・・・・ブルッ

『約束』
日本を飛び出し、国際ボランティア隊としてトンガで働く女性が日本に残してきた婚約者との関係を考える物語
この作品もある意味恐かったです
表面上に現れる人間性と心の奥に眠る人間性が自分自身、そして周りの人たちさえも苦悩に染めていく
最後は晴れ晴れとした結末なんだけど現実にも有りそうなお話
引き付けられました!!

もう一作品の『トゥラーダ』は『サヴァイブ』という連作短編集からの抜粋
この物語は『サクリファイス』『エデン』という自転車ロードレースの物語をシリーズ化したもので第三弾に当たります
このシリーズおもしろいんですよね
『サヴァイブ』は未読なので機会があれば読んでみたいと思います!!!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンソロジー
感想投稿日 : 2014年6月19日
読了日 : 2014年6月19日
本棚登録日 : 2014年6月19日

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