歴史の逆流 時代の分水嶺を読み解く (朝日新書)

  • 朝日新聞出版 (2022年12月13日発売)
4.05
  • (7)
  • (10)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 113
感想 : 9
5

読めば読むほどイヤになりますな。今の政治、2020年以来、歴史の歯車が大きな音を立てて回り出した感がありますが、その歯車が前に進んでいるのか、それとも後ろに進んでいるのか。とても不気味です。

コロナ対策、ロックダウン、緊急事態。国境を越えた侵略戦争。政治家の銃殺や国葬の復活。政治と宗教の関係。国会の軽視と権力の官邸集中。多様性の否定と特定の価値観での社会分断。議論なき国会と国民に浸透する諦め。緊急事態と改憲。国会も役人も責任放棄、無責任体質の蔓延。

安倍政権の「負の遺産」である「分断の政治」をどう乗り越えていくか真剣に考えなければなりませんな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治
感想投稿日 : 2023年5月1日
読了日 : 2023年5月1日
本棚登録日 : 2023年5月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする