おもしろい、門井さんの小説。今回はあの菊池寛さん。小説家であり、「文藝春秋」の創刊、文藝春秋社そして芥川賞と直木賞の文学賞の設立。まさに、小説家であり実業家である。
そこには、大きなことを成し遂げる者の大胆さと無神経さが表裏一体にある。概してお金には無頓着で何度もの危機は乗り越えながら、突き進んでゆく。そこには、周りに集まる人たちのパワーがあり、そのそのパワーを熟成させたのはほかならぬ、菊池寛そのものである。
物語は、五つの章に分かれており、章によって出来というか楽しめる度合いが違うのに少し戸惑いましたが、私は第1章の「寛(ひろし)と寛(かん)」がお気に入りでおます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2023年6月10日
- 読了日 : 2023年6月9日
- 本棚登録日 : 2023年6月10日
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