食べるとはどういうことか: 世界の見方が変わる三つの質問 (かんがえるタネ)

著者 :
  • 農山漁村文化協会 (2019年3月1日発売)
3.32
  • (2)
  • (15)
  • (19)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 307
感想 : 25
4

他の本で紹介されていた一冊。
5年前の出版だが、子どもの頃に出会うと良いかと。

パルシステムの事務所で、12〜18歳の男女と京大人文科学研究所の准教授、藤原辰史ふじはらたつし氏とで座談会をした記録の一冊。
12歳小学生の意見が鋭く、今までに食べたなかで1番美味しかったものは?から始まり、食べることとはどこまでなのか、噛みごたえのない食品はどうなのか、五感を総動員させて語り合う。
これぞ哲学。と「一つの本を書こう!」と思考を広げまとめていく。
面白かった。


小腸6mに及ぶチューブの旅、消化酵素で炭水化物がブドウ糖や麦芽糖に、脂肪と脂肪酸とグリセリンに分解され、それらが腸に吸収。大腸では、消化酵素はなく、かわりに無数の微生物が住んでいる。
あなたの中の繊維を発酵させて活性化する。 p. 75

哲学や歴史の議論では、AとB、違う話が出てきて、簡単に解消されない対立をどういうふうに解決させていくかということが重要に目標になる。p. 88

プロテインバーなどの携帯食の発達は… アメリカの軍人のために開発されたもので、戦争すると密接に関わっている食品であることを補足しておくp. 121

2016年、飢餓状態にある人は、8億1500万人、地球上の11% その半分以上は紛争地帯。戦争を止めることが、飢えをなくすために必要。 p. 127

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年5月1日
読了日 : 2024年5月1日
本棚登録日 : 2024年5月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする