決算書を読もうとしたものの、現物をみるやいなや挫折することがある。かく言う私もそうだ。
自分が働く会社の財務状況を知りたい、投資するにあたって調べたい。動機は様々だが、決算書を読むには予習が必要になる。
本書はそうした予めの学習にピッタリだと言えるだろう。図表を適度に配置し、かつ説明も平易だ。粗利や減価償却といった会計用語の説明からはじまり、財務三表の解説、そして「商品代金を支払う」「受取手形をもらう」時に三表がどう変動するのかといったケーススタディもある。
本書によって決算書を読む準備はできそうだ。しかしマスターできるとは限らない。筆者が述べるように、「目的をもってできるだけ多くの決算書を見るという稽古」が大切なのである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マネー
- 感想投稿日 : 2017年3月1日
- 読了日 : 2017年3月1日
- 本棚登録日 : 2017年3月1日
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