小説ではないので夢中になる本ではない。
紋という全く未知の世界の話で大変勉強になった。泡坂が言っている様に、日本だけの美しい芸術という観点に立つと衰退が大変もったいなく思うが、かと言ってじゃあ、和服を着ましょうとか、着物や暖簾以外の今の日常に必要な品につけられるかというと、それも難しそう。
まず、明治以降「家」という繋がりがどんどん薄れている。家のマークを定める必要がないし、返って、今の世の中無粋なこととなってしまっている。その生活の変化によって紋という芸術が消えてしまうのは、しかたがないことなのだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年2月6日
- 読了日 : 2006年12月18日
- 本棚登録日 : 2010年12月3日
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