食肉の帝王 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年11月19日発売)
3.31
  • (11)
  • (21)
  • (63)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 428
感想 : 30
4

日本の食肉業界を長く牛耳っていた浅田満氏の物語。

食肉事業は昔から同和と切っても切り離せないことは知っていたが、その力そのままに、政・官・業・暴・同和を巻き込んで事業拡大を続け、まさに業界を牛耳り続けた彼を生み出したのは、いったい誰なのか。

かつての狂牛病問題に絡む、国産牛肉買取における詐欺行為が発覚したから彼の暴走は食い止められたものの、これが無かったら今も独裁は続き、安心安全安価な牛肉は我々の口に入らなかったかもしれない。

ある意味偉人の物語であり、また日本の闇を映し出す物語でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月28日
読了日 : 2020年10月28日
本棚登録日 : 2020年10月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする