日本の半導体四〇年: ハイテク技術開発の体験から (中公新書 1055)

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  • 中央公論新社 (1992年1月1日発売)
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感想 : 8
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半導体の基礎となる真空管からトランジスタの発明、トランジスタからLSIなど、今の半導体に至るまでの流れが描かれた本。

舞台は戦後直後の日本のため、戦後の混乱期に僅かに伝え聞くトランジスタの情報をもとに、限られた資源の中でこの技術に追いついていく日本の復興の姿も記されている。

残念ながら半導体はもはや日本のお家芸ではなくなってしまったが、かつてお家芸とまで言われた半導体がどのように出来上がり、その裏にどのような苦労、特に日本人の頑張りがあったかが分かる。

まさに科学の現代史であり、技術的な説明も明瞭であるため、必読の書と言える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年9月9日
読了日 : 2021年9月8日
本棚登録日 : 2021年9月8日

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