日本人の西洋史研究家による俯瞰視点でのルネサンスという時代で起きたこと。
序盤はイタリア中心に交易や偉人・著名人、中盤で芸術家、そして大航海時代近辺、後ろの方はほぼ宗教。
宗教改革にプロテスタントにイギリス国教会にユグノーなどなど。
半分くらいの芸術家ターンがおもしろくて、ボシュってなんだと思ったらヒエロニムス・ボスでふふっとしたり。
結構名前の翻訳が今のWikipediaで見るのとは違います。
それとダ・ヴィンチのヴィンチ村とエル・グレコのギリシャ人は知ってたけど、ボッティチェッリの小樽なんかは知らなかった~。
あだ名・通り名の芸術家多すぎ説。昔はどっちかというと職人寄りでしたしね。
あと宗教絡みで失われた宗教美術の多い事よ…。
日本も廃仏毀釈があったけども、本来ならボッティチェッリの作品はもっと多かったとか知ると切ないですわぁ。
それにしてもイタリアがよく今のブーツの形状にまとまったよなって真顔になる動乱期なのでした。
糸巻きの芯にするのにカタツムリの殻を拾ってこーいと領主夫人に命じられて、それがきっかけで農民一揆(戦争)というのも印象的なエピソードでした。
どういう風に使うんだったのか、とても気になります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外歴史系
- 感想投稿日 : 2023年4月20日
- 読了日 : 2023年4月20日
- 本棚登録日 : 2022年9月1日
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