現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2006年11月17日発売)
3.59
  • (23)
  • (59)
  • (72)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 597
感想 : 40
4

16章のそれぞれが特徴的で幅広く、色々な建築に関するテーマを取り上げていて、微細な点、全般的な点、公共施設、住宅、ゴシックなものやデコライティブなもの、ビルディング、神社、寺院、廃墟、コンビニなど様々なものを取り上げて網羅していて入門として読みやすい。
特に、通常建築の本であったらそんなに取り上げるだろうか?というテーマもあって面白かった。桂離宮からパワードスーツ、モビルスーツにも触れられる。人が住み活動する箱である家という概念をとっぱらって、スーツ型の住宅、という新しい概念は発想として面白い。その話題でハインラインの「宇宙の戦士」を挙げてくれるところが、またいい。
一方で、実物を観たことがないことで、理解しきれない部分があるだろうことが残念。それでも今後現代建築を観る機会があったときに、その観方が大きく変わるかもしれない。今後どこかに行ったとき、建物自体にもこれまでより興味を持てそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 芸術・建築・デザイン
感想投稿日 : 2018年10月2日
読了日 : 2018年10月2日
本棚登録日 : 2018年10月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする