誰か一人でも、感情移入できる登場人物がいるとよかったんですが、わたしの場合、できる人物がいませんでした。
子どもっぽく、傍若無人な主人公が恋をきっかけに内省・成長していく話なのですが…
子どもっぽさには、素直な可愛らしさ、子ども独特の自己中心的考えから来る、ある種の傍若無人さなど、色々種類があると思うのですが、この主人公には最初、傍若無人さしか無かったので、その後反省して、少々の素直な可愛らしさが加わった所で、最初の印象とあまり変わらず、それゆえ感情移入できませんでした。
これが可愛いと思えるのは、かなり許容力を高めれば、心の狭い私にもそう思えるかもしれませんが、それが恋愛感情につながる程の物にはとても感じられませんでした。
成熟した大人であるところの牧田さんが、どこをどう可愛いと感じたのか、疑問を感じます。むしろ主人公に可愛さを感じる牧田さんが、ちょっと変態はいってるという設定なのだとしたら、そっちの話の方が納得いきそうです。というか、話的にはそっちを読んでみたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
BL
- 感想投稿日 : 2011年12月17日
- 読了日 : 2011年12月17日
- 本棚登録日 : 2011年1月10日
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