浅田次郎の新撰組もの。
「壬生義士伝」とは異なり、女性の視点から語られている。しかしながら独白の形をとった沖田総司や芹沢鴨、永倉新八なども
奥行きをもって魅力的に描かれている。
さすが浅田次郎といったところだ。
行動をともにしても交わることのない
良し悪しではない百姓と侍の本質。
男たちの不条理を背負う、刀を持たぬ女性の強さ。等々を感じる。また島原の芸妓や
お座敷のしきたりも興味深い。
本筋ではないが読み方の分からない漢字が多いので、何度も前に戻って読み仮名を見返した。分からなくても読み進めればよいのだが、やはり物語に入り込みにくいので。例えば芸妓の位で最下級の「禿」というのがあるが「かむろ」と読む。これを
「はげ」と読んでしまうと物語に没頭できないのである(笑)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2007年10月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2007年10月3日
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