本編はガリア戦役後半部およびルビコン川渡河までの物語です。本編ではまたもカエサルの軍事家、政治家としての手腕の高さが如実に示されていることに加えて、物書き(ガリア戦記)としての才能の高さも示されています。正確には口述筆記ですが、カエサルの文章は飾らず、自分に酔わず、物事を客観的に述べながらも読者を惹きつけるやり方が著者によって説明されています。私の周りにも会議などの発言録をそのまま文章にして、校正なしに本が出せる人がいますが、カエサルも頭の中がものすごく整理されていた人物であったことと思います。
ガリア戦役最大の正念場、アレシアの戦いについては包囲模式図や陣地断面図などが掲載されているので大変親切でした。ほかの巻同様是非購入し、休日にでも一気に読んでください。
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- 感想投稿日 : 2023年4月24日
- 読了日 : 2004年10月4日
- 本棚登録日 : 2023年4月24日
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