フランス現代思想史 - 構造主義からデリダ以後へ (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社 (2015年1月23日発売)
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フランス現代思想と呼ばれているものを学びたいと思っている初学者なのですが、いきなりラカン、デリダなどの書籍に飛びつくのはあまりに敷居が高いと思い、アマゾンで本書を見つけたのでとりあえず購入して読んでみました。結論から言うと大変満足しています。想像以上に良かったです。まず何よりも各思想家の思想がわかりやすかったです。さらに言えば、特定の思想家の文章を引用しながら、著者自身が「これでは何を言っているかわからないだろう」と認めて解説を加えてくれていることです。本書の最後の方に書かれていましたが、どうやらレヴィ=ストロースからはじまる構造主義、ポスト構造主義は(本書では<フランス現代思想>という呼び名にしている)、文芸的哲学論の特徴があり、意図的に情緒的表現というか謎解き要素をちりばめていて、ソーカルらが「ファッショナブル・ナンセンス」と呼んでいるように、何を言っているのかよくわからないようにしている面もあるのです。そうなると後は好き嫌いの話かもしれません。そんなのは馬鹿げているので読む気がしなくなる、という人もいるでしょうし、私などは、逆に気が楽になって、ほとんどわからなくてもいいので割り切って読んでみようかという気になりました。これから巻末に書かれている、各思想家の書かれた書籍に少しずつ挑戦したいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月2日
読了日 : 2018年10月31日
本棚登録日 : 2023年5月2日

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