現代の金融入門 (ちくま新書 93)

著者 :
  • 筑摩書房 (1996年12月1日発売)
3.37
  • (3)
  • (1)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 78
感想 : 7
5

金融の勉強を始めようと思い本書を手に取りましたが、「入門」としてはよかったです。ただし「1時間で分かる・・・」シリーズのような、初歩的すぎる内容ではなく、限りなくストレッチして初心者でもギリギリわかるように難しいトピックを説明していると感じました。その意味では全部を読んで咀嚼するとしたらかなりの時間がかかるので中身の濃い入門書という印象です。本書を1冊持っておけば、色々なときに参照できそうなので重宝しそうです。
金融はITと密接な関係がありますが、ITは指数関数的に機能を拡大している中で、金融はどうなるのか、本書の中でもITとの関係が少し述べられていますが、そのためにはそもそも金融が果たしている役割は何なのか、そして現在進んでいるフィンテックの動きは、金融が果たすべき本質的な役割を進化(深化)させているのか、そのあたりを見極めるためにも、本書のような「金融そもそも論」を改めて勉強すべきと感じました。お勧めです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月27日
読了日 : 2016年1月29日
本棚登録日 : 2023年4月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする