家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年3月10日発売)
4.04
  • (19)
  • (18)
  • (14)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 445
感想 : 22
5

自分が受けた暴力を自分より弱い者に行うことを「抑圧委譲」という。その対極にあるのが「レジスタンス」で、被害者は自分の被害を自覚し、抵抗することで回復し始める。しかしそのプロセスは長く険しい。DVも戦争も、家族と国家という規模の異なる場で行われているが、同じ構造をもつという。永年、臨床心理士として家族の問題に携わってきた著者の、情報密度の濃さに圧倒される。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理
感想投稿日 : 2021年3月24日
読了日 : 2021年3月24日
本棚登録日 : 2021年3月24日

みんなの感想をみる

ツイートする