《内容》
ギリシャの神々を題材にした、古代ギリシア当時の風刺と皮肉の効いた話の短編集。
《感想》
ギリシャ神話好きは必見!!おもしろ話短編集です。
表題作の「神々の対話」では、ギリシャ神話の神様達が本編のお話とは外れて、好き勝手やっています。
またもやヘラとゼウスがケンカしていたり、ヘルメスが自分がなんでこんなに仕事ばっかりなんて…と愚痴ったりなんてしています。
他にも短編「カロン」といったカロンとヘルメスが下界見物に行ってあれこれ世間話する話や、
金持ちになりたがる男をうまい具合に説き伏せる鶏を描いた「にわとり」といった面白い話が盛りだくさんです。
それぞれ、ところどころに小気味よい当時の哲学者やギリシャ神話の風刺や皮肉が入っており、
ギリシャ史やギリシャ神話を熟読している人は思わずクスッと笑っちゃうと思います。
翻訳も呉茂一さんと山田潤二さんとあって、なかなか読み応えのある一冊です。
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カテゴリ:
ギリシャ神話
- 感想投稿日 : 2009年2月7日
- 本棚登録日 : 2009年2月7日
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