怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)

制作 : 荒俣宏 
  • 東京創元社 (2014年6月28日発売)
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感想 : 11

荒俣宏編纂の怪奇文学アンソロジー第一巻は、18世紀後半ドイツ・ロマン派の幻想詩「レオノーレ」に始まり、怪奇文学が花開いた19世紀の作品を中心に計14編を収録。“時代の空気を吸いながら”作品を読めるようにと、解説とまえがきで90ページ以上、図版も多数。作者・作品背景だけでなく、西欧の怪奇幻想がどのように日本で受け止められたかという視点も盛り込まれ、ずっしりとくる情報量に嬉しい悲鳴が出る。クレメンス・ハウスマン「人狼」(1896)が印象的だった。人を魅了する冷酷な人狼と、彼女を命がけで追いつめる青年との疾走シーンが美しい。全三巻

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 怪奇幻想
感想投稿日 : 2018年12月5日
読了日 : 2018年12月5日
本棚登録日 : 2018年12月5日

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