白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年2月25日発売)
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本棚登録 : 1002
感想 : 43
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【内容】
化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。


【感想】
マスコミの情報は、普段から憶測が多く、
週刊誌も例外では無い。
一体何を信じたら良いのだろう。

盛られた話が事実のように拡散していく...
SNSがはこびる現状では、より顕著だ。

たとえ、城野美姫が犯人でなく、
里沙子が真犯人だったことが確証されても、
城野美姫が負った心の傷は消えないと思う。

どんなに仲良くでも、違う人間なんだから、
誤解や恨み嫉みは生まれる。
でも、大したことがないものとして、
大抵はやり過ごせることなのに、
それを文字にしてしまえば、凶器となり得る。

そう思うと、SNSなんて、やるものじゃないなぁ、
週刊誌なんか読むもんじゃないなぁと思う。

でも、有意義な情報も得られることもある訳で...
付き合い方が大事。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ★小説(本)
感想投稿日 : 2020年10月4日
読了日 : 2020年10月4日
本棚登録日 : 2020年10月4日

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