評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)

  • 徳間書店 (2013年2月23日発売)
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感想 : 150
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岡田さんの朝日新聞、土曜版の人生相談が余りに鋭く面白かったので、著書をいくつか読んでみた。
サブカルチャーの人・・・という印象を持っていたのだけど意外にも、社会構造の分析や過去から未来社会の行方等も論じていて深く、なかなか面白かったのだけれど、腑に落ちない点もいくつかあった。
この内田さんとの対談でも話題になっていたフレックスという会社組織のこと。普通、会社は社長が社員に給料を払うのだが、岡田さんの会社では社員が社長に給料(?)を払うことでなりたっているという。内田さんはそれを任侠世界の上納金と似ていると指摘していたが、私は宗教団体のお布施と似ていると思っていた。
普通とは逆の発想で面白いようだが、結局のところ社員は違うところで生活費稼いでいる。
それって会社と呼んでいいんだろうか?

社会における様々な価値観の変化を論じていて面白かった。
いかに生きるべきかを考える参考にもなる。
パス回しが大事というのを覚えておこうと思う。
内田さんの夫婦論は説得力ありました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会学
感想投稿日 : 2013年12月2日
読了日 : 2013年12月2日
本棚登録日 : 2013年12月2日

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