動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2001年11月20日発売)
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まぁ、当のオタクたちはそんな難しいこと考えてないし考える必要もないのだけど、歴史の積み重ねで今が在る以上、考察の余地があって、ある程度の傾向は読みとれる。

データベース化した深層世界(大きな非物語)から、消費者はそれぞれ好きかってに読みとって解釈しシュミラークル(小さな物語)を形成する。

たくさんの神話とかがマジで信じられていた時代はけっこう昔に終わっていて、「生きる意味とか価値」が色々な理由をつけて語られるようになった。

正直、多分みんな「生きる事」に意味とか価値ってないってことに無意識的には気付いている。だからこそ自殺とか後を絶たないわけで。

そうなったときに人間は動物化(欲求のみに生きる)する。これがアメリカ型消費社会。

「欲望」って動物的な「欲求」とはまた違って、「欲望されることを欲望する」性質がある。つまりみんなはみんなに嫉妬されたいわけだ。

全然整理してまとめられてないけどこのようなことをかいてあって、心にのこった。


うーん・・・多様性を受容できないと、今の世の中生きていくのはけっこうしんどいのかもしれないな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年8月30日
読了日 : 2012年8月30日
本棚登録日 : 2012年8月30日

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