世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派"プロフェッショナルのすすめ

  • 東洋経済新報社 (2006年5月1日発売)
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とりあえずこれを読了して思ったことは自分も精一杯やらなきゃ人生一度,もったいない!ということだ.

キャリア本がいろいろ出回っていると思うが,これは本当に良著だと思う.というのも,著者の二人ともがダボス会議に呼ばれるほどの,まさに「国際派プロフェッショナル」であるからだ.

具体的内容にはここではふれないが,近い将来海外で活躍したいという人には絶対的におすすめしたい.

以下ネタバレ
"最近の日本の議論の多くは、下位の2をどうするか、また中位の6のうち、下に近い人をどう拾い上げるかに集中しているような気がする"p10

"チャレンジした人は、周囲から一目置かれるのがプロの世界だ。"p20

"こうした人(世界トップクラスのプロでかつ自分の専門以外の問題にも率先して取り組む人)たちに特徴的なのは、まず自分で活動を起こすということだ。(中略)もちろんどんな分野にも評論をする人は必要だが、あら探しをするだけ、課題をあげつらうだけではいただけない。あまりに哲学がない。"p

"保守派の人びとは、自分の領域にプロフェッショナルが登場することを疎ましがる。「出る杭は打つ」という風潮が、日本のプロの活躍を阻んできたのである。"p72

"今は幕末と似たような状況にあると思う。若者は今こそ適切なロールモデルに出会い、感化され、これが教育となり、国際派プロフェッショナルとして世界を舞台に活躍すべきなのだ。" "若者は先生の生きざまを感じて自分の人生を探りだし、燃え立つものだ。これが教育である。"p75

なるほど"危機"=危険+機会、なのか。世間で喧伝されている危機とは既得権益層にとって危険なだけで、新勢力にはチャンス。p77より

"他流試合を含め、広範囲で競争しながら能力を伸ばし、また多くの人材と自身を比較し、自らの長所、短所を見極めることができる。"p89

"将来の課題を先取りし、考えるという習慣を養ううえでも歴史観は身に付けておくべきだろう。"p169

"ここまで道筋をつけたから多分こうなるはずだという希望的観測ではなく、詳細まで注意を払う細心の心、終わりを見届けるまではプロとして仕事を完結したことにならないという自覚が必要である。"p216

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年1月17日
読了日 : 2011年1月14日
本棚登録日 : 2011年1月7日

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