歴史と私 - 史料と歩んだ歴史家の回想 (中公新書 2317)

著者 :
  • 中央公論新社 (2015年4月24日発売)
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感想 : 16
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大久保利謙『日本近代史学事始め』みたいなものか…と思ったらちょっと違う。とにかく色々な人に連絡をとってインタビューをして史料を預かり/貰い、出版して…みたいなことがずーっと書いてある。すごい仕事量である。と同時に、たくさんある資料群の整理について、誰と仕事をしたかいちいち書いてあって、えらいもんだなと思った。

ずーっと読み進めていると、なんだか自慢話のようだなあ…と思っていたところ、最後のほうで「どのみち人は、他人の話を聞いたら自慢話だと思うわけで、私が何をしゃべったって自慢話だと思うでしょう。」(p.265)と書いてあって、「あ、自分の話は自慢話だと認識してるんだな」と思った。

ただ「新しい教科書」についての記述は分散的で、ひとつの「章」になっていない。のはちょっと意外だったか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2016年1月8日
読了日 : 2016年1月8日
本棚登録日 : 2016年1月8日

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