昭和史についてちゃんとした専門研究者が書いた一般書というのは存外少ない。そういう意味で、トピックごとに最新の研究成果を示した本書は、それぞれのトピックの入門編及びブックガイドとして適切なんじゃないかと思う。ただ「昭和史論争」じゃないけど、そこに「人間が描かれていない」という感じはする。まあ全ての視点を盛り込むのは無理なのだけど。あとは朝鮮人強制連行、南京事件、慰安婦といった論争になっているトピックは基本的に避けたのかなという印象もある。ただその2、その3とシリーズは続くので手にとってみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2017年9月3日
- 読了日 : 2017年8月25日
- 本棚登録日 : 2017年9月3日
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