「失政は、殺人よりも遙かに重罪だ---。」
プータロウの主人公は、収入を得るためわらにもすがるつもりで、衆議院候補者の募集に応募し、政権交代を伴う雪崩的勝利で、比例名簿の絶望的順位にもかかわらず当選してしまう。
こんな楽な仕事はないと惚けていたけど、悪友仲間や家族など「庶民」の感覚から、今の政治はおかしいと気づき行動を起こすのだ。
高島哲夫には、外れはないと思っていたけれど、今回もたっぷり楽しめました。
理科系の出身だから、科学の関係のない分野でおもしろいモノを書いてくれると、この先がさらに楽しみです。もちろん、理科系なりの緻密な作品も大好きです。
本書は、荻原浩の雰囲気があるように思った。(思うのは私のかってなので...)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸書
- 感想投稿日 : 2010年8月10日
- 読了日 : 2010年8月10日
- 本棚登録日 : 2010年8月8日
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