ぼくとフリオと校庭で (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社 (1991年7月1日発売)
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本棚登録 : 239
感想 : 16
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表題作はどこまでが現実でどこまでが非現実なのか、その境界がとても曖昧に感じられる話である。僕と謎の転校生「フリオ」とのつかの間の交流の話。子供の頃に秘密基地を作った時の、「知らない何処か」に繋がっているかのようなワクワク感を思い出す人が多いのではないだろうか。川の対岸の工場の四本の煙突が時に三本に見えるといった日常の些細な不思議がずっと後を引く読後感。自分の記憶の回路を少しだけ弄られたような気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年5月1日
読了日 : 2010年5月1日
本棚登録日 : 2010年5月1日

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