賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか (幻冬舎新書)

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  • 幻冬舎 (2016年10月28日発売)
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『サステナブル・フード革命』(アマンダ・リトル)がキッカケで読む事になった『賞味期限のウソ』(井出留美)。

まだ食べれる食品が廃棄されるアメリカのスーパー事例を読んだ時に「日本ではどうなってるんだろう」と気になりました。

2016年に書かれた本なので、2023年である今では変化があるかもしれませんが、

とりあえず2013年における日本の食品ロス量は632万トン。

そのうち約半数は消費者由来、残りが飲食店や食品メーカー、販売店など事業者由来のものだったそうです。

世界の食糧援助量が比較として出され、約320万トンと見た時には口が開いてた。

このデータが弾き出された背景には、スーパー・百貨店・コンビニの食におけるルール(3分の1ルール、日付後退品、廃棄前提の品出し計画など)や

各家庭における無駄な買い物があり、

私自身「うっ!」と思うようなご指摘がポツポツ。

「安いから…」「いつかこのレシピやるから」で買った食品の慣れ果てが冷蔵庫や冷凍庫から発見された経験が頭をよぎる。(白くブニュブニュになったキュウリとかね…)

この光景を見てからというものの、「冷蔵庫の中の物で何か作る」「野菜を買う時は作るレシピを決めておく」「賞味期限が長めのモノはストックOK」という自分ルールは出来上がりました……笑

こういった各問題に対して行われてきた解決策の紹介もあり、

《各企業における賞味期限延長》や【フードバンク】【フードドライブ】などの《食べ物のシェア》の話は面白かったです。

正直こんな取り組みがあったなんて全然知らなかったし、無知って恐ろしいと思った次第。

《興味関心のアンテナ》を広く張る事の重要さを知って、

好きな分野だけ掘り下げてる場合じゃないなって思えてきた。

いろいろ読んだ上でいろいろ決めてこう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年8月14日
読了日 : 2023年8月14日
本棚登録日 : 2023年1月29日

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