本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)

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  • KADOKAWA/角川書店 (2014年9月11日発売)
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本の「使い方」
著:出口 治明
角川Oneテーマ21

どうして本を読むのか、それは、おもしろいから

中国古代の政治論集「管子」には、「衣食足りて礼節を知る」という趣旨の言葉が書かれています
衣服と食べ物、ねぐらは、生活する上での根本ですから、人間が第一に考えるのは、どうしたら、ごはんを食べていけるか、ということです。

シャネルの言、「私のように、年老いた教育を受けていない、孤児院で育った無学な女でも、まだ1日にひとつくらい花の名前を新しく覚えることができる」

島崎藤村の三智、学んで得る智、人と交って得る智、みずからの体験によって得る智がそれである

世界を正しい理解するために
 タテ思考/時間軸
 ヨコ思考/空間軸

本が持つ5つの優位性
 ①古典は当たりはずれは少ない
 ②コストと時間がかからない
 ③場所を選ばない
 ④時間軸、空間軸が圧倒的に広くて深い
 ⑤実体験にも勝るイメージが得られる

どのジャンルを学んだらいいのか ~ 好きなものから学べばいい

リベラルアーツ 文法学、修辞学、論理学、算術、幾何、天文、音楽の7科目
中国の四芸 琴、囲碁、書、絵画

日本の大学生が在学中の4年間に読む本は、100冊程度とのこと、それに対して、アメリカは、400冊

同じ分野の勉強のしかた、関連図書を7~8冊も読めば体系的、整合的に学習ができる
分厚い本を優先的によむ、なぜなら、不出来な人に分厚い本を書けない、分厚い本を書けるのは、力量がある人です

時代を超えて残った古典は、無条件に正しい
古典を読んで、社会には、こんなひどい人間がいる、人間は千差万別である、ことが十分に分かっていれば、予期せぬ、相手があらわれても、動じることはありません

× 人の話を聞くときに、ひたすらメモを取る人がいます。私は原則として、メモをとりません。⇒メモ取りましょう
〇 歴史の本であれば、同時代を扱った本を何冊か読んでみる
× 私は、目次をほとんど読みません。 ⇒読みましょうよ

ビジネスを行う上で判断を誤らないための大切な視点として
 ①数字
 ②ファクト(事実)
 ③ロジック(論理)
検証可能なものが、真理に近い
相手が言っている内容を100%理解することはできないと考えた方がいい
本に即効性をもとめない ⇒ 即効性をうたう本は疑わしい
一所懸命おもしろい本を読んでいければいい、それだけです。
アウトプットとは、言語化することです。そのためには、母国語を大切にしなければなりません

目次
はじめに
1章 本とは「何か」―教養について考える
2章 本を「選ぶ」―「おもしろそうな本」という鉄則
3章 本と「向き合う」―1行たりとも読み飛ばさない
4章 本を「使う」―著者に左右される人、されない人
5章 本を「愛する」―自分の滋養、他者への架け橋
おわりに
編集後記
本書内での紹介書籍一覧

ISBN:9784041016497
。出版社:KADOKAWA
。判型:新書
。ページ数:237ページ
。定価:800円(本体)
。発行年月日:2014年09月
。発売日:2014年09月10日初版

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: コミュニケーション
感想投稿日 : 2023年12月26日
本棚登録日 : 2023年12月26日

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