ボリューム感、コンピュータ用語満載の難書、しかも、図表がほとんどなく、ガイダンスとして、あるのは、せいぜい、段落分けと箇条書きです。
原題は、"The Ineviable" 不可避:でこちらのほうがしっくりくる。
30年先の未来から現在を見たときに、こんな時代もあったと考える
テクノロジーの原点として、今のIT技術を解説しています。
12の章立てからなっています。
1 Becoming なっていく
現在の技術はまだ始まったばかりだ。インターネットに関してははじまっていない。
2 Cognifying 認知化していく
AIの話、ビッグデータ、アルゴリズムの改良によって惑星規模の知性が誕生する。
3 Flowing 流れていく
音楽をはじめ、本、画像、動画など、コピーできるものは流動化され、拡散されていく。
4 Screening 画面で見ていく
全世界の本、映画、動画などをあつめた、ユニバーサル図書館が誕生する。
5 Accessing 接続していく
ブラットフォームはサービスの工場化し、所有よりアクセスすることに変化していく。
6 Sharing 共有していく
膨大なデータがシェアされると手に負えなくなって、選択をアシストするサービスが必要になる。
7 Filtering 選別していく
データが指数的に増加していくので、選別の必要性がますます重要になる。
8 Remixing 再編成していく
本、動画などをいったん部品化して再編成したり、再利用できるようになる。
9 Interacting 相互作用していく
VR,ARで、境目のないバーチャルな世界で体験ができるようになる。
10 Tracking 追跡していく
膨大なセンサーが、情報を収集していき、究極はライフストリームという個人ライブラリーが出現する。
11 Questioning 質問していく
ウィキペディア、超スマートな回答がどこにでもある世界では、完璧な質問こそが求められる。
12 Beginning 始まっていく
地球規模の情報プラットフォームは、超知能と生み出すのか、人間にマシンが加わって複雑な相互依存にむかうのか。
- 感想投稿日 : 2022年1月20日
- 本棚登録日 : 2022年1月16日
みんなの感想をみる