竹中流「世界人」のススメ 日本人が世界に飛び出すための条件 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所 (2013年2月20日発売)
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小泉政権のブレーンだった、竹中平蔵の書。
若者よ。世界へ飛び出せ。そして、世界と戦え。そのためには、自立しろ。 が本書の主張です。

冒頭のテーマの提示は、こうです。
英語はそんなに流暢に話せなくても、十分に世界で活躍できる。
また、英語力は何歳からでも身につく
自分は、グローバル時代をいきているという「世界人」としての自覚をもとう。また、世界をめざし、「世界人」になることを目指せ。

気になったのは、以下です。

・グローバル戦を戦える日本人は、圧倒的に不足している。
・世界で出会った、グローバル人は、何よりも、マインドの面で多くの日本人を圧倒的な差があった。
・世の中のことを知ろうとおもったら、基本を知ること。基本とは、経済であり、法律であり、政治だ。
・日本のパスポートはすごい力をもっている。世界中のほとんどの国に行ける。
・世界に飛び出すことは年齢とは関係ない。60代でも世界に飛び出すことができる。
・グローバル人材に求められるものは、3つ。①世界と戦う覚悟をもつ ②世界を知る ③世界で戦うための力を身につける です。

①世界と戦う覚悟をもつ
・まず日本のリアルを知る
・世界の100の大学に入るのは、東大と京大の2校だけ
・デジタル技術をちゃんと理解する
・現状に留まることは衰退を意味する
・必要不可欠なもの、それは、①イノベーション と ②英語 だ。
・視点 虫の目と、鳥の目を持て。

②世界を知る
・東京は世界に例を見ない素晴らしい都市。
・アメリカの行動の原点を知る。ピルグリムファーザーズ 自由を求めての新世界、これがアメリカの原点だ。そしてもう一つの原点は、フロンティア精神、開拓者精神だ。
・先進国、中進国、BRICsの次にくるのが、ネクスト11 ①イラン ②インドネシア ③エジプト ④トルコ ⑤ナイジェリア ⑥パキスタン ⑦バングラデシュ ⑧フィリピン ⑨ベトナム ⑩メキシコ ⑪大韓民国
・EU、そして、EUより巨大な市場ASEAN
・矛盾を内在する巨大国家 中国、そして、シンガポール、韓国、ブラジル

③世界で戦うための力を身につける
・まず求められるのは、柔軟な発想
・心から信頼できる「チーム」を持つ
・世界に通じるリーダシップ 農耕型リーダか、それとも、狩猟型リーダか
・過去の優れたリーダの名言を聞け。チャーチル、サッチャー、松下幸之助
・英語力 
 ①ネイディブでない人は、流暢ではなく、落ち着いて話せ
 ②日本語力がないから、英語も話せない
 ③興味をもった分野を深堀する
 ④日本人が英語を学ぶなら、外国人ではなく、日本人の教師に習え。
 ⑤留学したら、ひたすら英語漬けに
・世界に通用する自分になるための勉強法
 ①古典に学べ 国富論、ケインズ、学問のすすめなど
 ②勉強する上で大切なのは、知識より興味 面白くなければ、勉強する気はおこらない

目次

はじめに 世界を知ると、人生も仕事も楽しくなる
序章 「世界」を目指すことの必要性、そして楽しさ 私が世界塾を始めた理由
第1章 「世界と競争する」覚悟を持つ グローバル人材に必須のマインドとは
第2章 「世界は今、どうなっているか」を知る 竹中流国際情勢の読み方
第3章 「世界と戦う」ために必要な力とは何か 英語力プラスアルファ

ISBN:9784569810119
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:840円(本体)
発売日:2013年03月04日第1版第1刷

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年6月25日
本棚登録日 : 2023年6月24日

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