頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。

著者 :
  • ワニブックス (2017年9月26日発売)
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良書 やさしく、わかりやすい あっという間に読み進むことができました。

テーマは 「頭の中で考えていることを、言葉にして、うまく伝える」 です。

気になったのは、以下です。

■序
・どんな考えも、言葉にして外に発信したければ、考えないことと同じで、なんの意味も価値も生まない
・言葉がたりない。本当に伝えないことが伝わらない。とみんなも悩んでいる

■頭の中の考えを伝える
・頭の中を言葉にしてうまく伝えるためには、自分の頭の中にある考えを明確にする技、考えを伝える技を知る必要がある
・相手の立場になって考える
・理解してくれない、という、相手とのすれ違い、を改善する
・相手の立場に立ってみるだけで、見えてくる風景は一変する
・1冊でも古典を読んでみてはどうでしょうか。それは、あなたの言葉の力を伸ばす貴重な時間となります。
・どんなにセンスのよい人でも、インプットを全くせずに、魅力的なアウトプットを繰り返していくことなど不可能です
・考えていることを言語化できなければ、考えていないも同じ。頭の中で言語化した思考も、言葉にして伝えなければ、考えていないも同じ

■思考を整理して可視化する
・頭の中の考えを効果的に相手に伝えるためには、まず、自分の頭の中の考えを整理することが、大切です。
・これこそ、自分が外部に向けて言いたいことだ、と思えるものだけを取り出す作業が必要です
・思考の整理としておすすめなのが、2つの軸(なんでもいい)を立てて、それぞれの軸で自分の興味または、考えていることを挙げていく方法です。
・異なる2つの視点を整理してみることで、2つの軸が交差するところに挙げられたものが、自分が、書きたいこと、言いたいこと、に近い
・2つの軸をもとにしながら、自分の思考の形を浮き彫りにしていきましょう、すると、自分の思考の方向性が見えてくるのです
・2つの軸を立てる習慣を持つことです
・たとえば、最近よんだ本を2つの軸でカテゴリー分けしながら書いてみる。
・頭の中の考えを明確にするために、非常にいい方法があります。それは、何を伝えるのか、をよりしっかりと自分の中で把握することです。
やるべきことは、自分の考えを2軸に当てはめて、伝えたいことを明確にする⇒それについての情報を集める、という流れを行うことです
・自分が気になる、キーワード、に従って調べることで、思考も深まり、本当に伝えるべきことが明確になります。
・情報を調べていると、知らない単語や事柄が出てきます。そもそも単語や事柄について調べないと、文章でも話でも、内容を理解することができません。
・自分とは異なる背景を持ち、異なる考えを持つ他者の立場になる。他者を理解し、また、自分が他者に理解される
・自分とは異なる他者に届く言葉を生み出す完成が豊に育まれていきます。
・他者の立場を想像しながら自分の頭の中を見ていくと、思考が整理される
・知れば知るほど、自分の知らなさを知る。
・視点が変われば、思考の見え方も変わってきます。ある方向から見て説明できない事柄が、違う方向から見ることで簡単に説明できるということはよくあるのです。
・何が何でも、自分の考え方を100%理解してもらおうと思っても、それは土台無理な話です。

■思考を深めて言語化する
・せっかく考えた内容も、ただ頭の中に浮かぶに任せていては、時間とともに忘れ去っていくだけです。
・思考の言語化のために、常にノートを持ち歩くようにしていまうs。思ったことをすぐに言葉にする、文章にして書き付けておくのです。
・だらだらと長い文章とするよりも、40文字程度にまとめて、意識して書くとよいでしょう
・作った文章を、少しの時間寝かせてみるのも大切です
・少し時間を書いてから見直してみることで、その言葉を書いていた自分自身の思考を客観視できるからです
・自分が言いたいとおもったことから4割削ぎ落してみる。どう考えても伝えるだけムダと思われる情報や、自分の中で咀嚼しきれず、言葉が浮いているようなものをどんどん削っていきましょう
・外部からの情報を取り入れつ付けなければ、いくら自分の内側に種を溜め込もうとしても、それは独りよがりなものとなり、深みは増していかないのです。
・本当に教養のある人は、自分が知っているからといって、得意げにぺらぺらしゃべったりしないものです。
。難しいことを難しい言葉で説明するよりも、平易な言葉で分かりやすくつたえることの方が難しい

■語彙力のつけ方
・何かを人につたえるときの基礎の基礎が、語彙力です
・異なる世代、異なる背景を持つ人にもきちんと伝わる言葉づかいをするためには、常日頃から語彙を豊富にしておかなければなりません。
・ある言葉を、別の言葉をつかって表現する、という作業こそ、語彙力を高めます
・言葉を声に出すことで、より強力に言葉を覚えることにつながります。また、漢字・単語自体は知っていても、読めないということはよくあります。

■伝わりやすい、言葉のパターン
・言葉のリズムも非常に大切です。
・日本語には、日本語のリズムがあり、その一番の基本が五七調の言葉のリズムです
・日本語は特に、オノマトペが多い言語だと言われています
・分かりやすく伝えるコツとして、最初に結論を示す

■わかりやすく説明するための一工夫
・聞く気のない人に、こちらの話に興味をもってもらうのは至難の業です
・興味がなさそうにぼーとして、何の反応も示してもらえないと、はなしているほうは、大変つらい気持ちになることもあります。
・接続詞は会話をわかりやすくする手段として非常に大切です。接続詞がちぐはぐな人は、会話の進め方がけっして上手ではありません
・その人なりの叙情を込められるかどうかは、福祉が決め手となります。
 状態 すぐに、ときどき、やっと、よく、そっと
 程度 とても、もっと、かなり
 叙述 決して~ない、到底~できない、なぜなら、だから
 指示 こう、ああ、どう、そう
・相手をあきさせないためにも、文章は、できるだけ、短く、聞きやすく、平易な言葉で書きましょう
・本来の主題キーワードを何度も繰り返すようにしてみましょう。

■まとめ
・わからない言葉があれば、調べる、声に出して読んでみる、自分で書いてみる
・目で読む読書と、自分で声を出して読む読書とでは、まったく違います。
・音読することの効用は数え切れません。

目次
はじめに
第1章 自分の頭の中の考えを言葉にして、うまく伝えられる人が評価される
第2章 まずは、思考を整理して、可視化する
第3章 思考を深めて言語化する
第4章 表現の幅を広げる「語彙力」のつけ方
第5章 日本人には特有の「伝わりやすい言葉のパターン」がある
第6章 わかりやすく説明するための一工夫
おわりに

ISBN:9784847096167
出版社:ワニブックス
判型:4-6
ページ数:199ページ
定価:1400円(本体)
発売日:2017年10月10日初版発行

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: コミュニケーション
感想投稿日 : 2023年11月18日
本棚登録日 : 2023年11月18日

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