コンピュータが人格(意識)を持つ、というテーマのストーリーとしては特別なものではありませんでした。ただ、持って行き方がうまい。SF的な解釈はそこそこに、開発した(してしまった)会社の利益追求の動き、それをすっぱ抜こうとする新聞社の動き、社会的影響、宗教、政治などまで多元的に描いているあたりは、スピード感もあってどんどん読み進めてしまいました。
ラストがちょっと物足りないというか、もったいない感じがします。個人的にはコンピュータ人格同士の対話をもっと描いて欲しかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2012年4月7日
- 読了日 : 2012年4月7日
- 本棚登録日 : 2011年11月24日
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