グローバリゼーションによる多国籍企業がいかにして自分達の利益を確保していくかを詳細にレポートしたすごい本。
献金やロビイストの力で政治家、議会、法律を自分達の商売がしやすいように作り変えていく企業達。
そこには、その地域や住民に対する長期的な視点はほとんど見られない。
効率化、コスト削減による徹底的な利益至上主義により、地域の同業者や労働者は潰され搾取されていく。
その結果、儲かるのは企業だけで、残りの99%は貧困のスパイラルに陥り二極化が進行していくのだ。
本書では農業、公教育、警察などが民営化された結果、99%に取っての惨状が克明に綴られている。
日本も多国籍企業が活動しだすとこのような社会になる可能性が高いのだ。
経済優先の社会を突き詰めると二極化の進んだ貧しい社会を見ることになるだろう。
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- 感想投稿日 : 2016年3月1日
- 本棚登録日 : 2016年3月1日
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