昭和史講義: 最新研究で見る戦争への道 (ちくま新書 1136)

制作 : 筒井清忠 
  • 筑摩書房 (2015年7月6日発売)
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本棚登録 : 350
感想 : 22
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全15講からなる「昭和史講義」。“複雑きわまる戦前期を正確に理解するための決定版通史”と帯には惹句が掲げてあるが、多分、何の前提の知識もない人が読んでもちんぷんかんぷんだと思う。

そういう意味で多少この時代に興味を持ち、何冊か概説書も読んだけれど、イマイチよくわからない人が読んで、“最新の研究はこういう資料を使ってこうした議論がされているのか……” と、もしかすると概略を掴めるのかもしれない、といった感じのテキスト。

決して簡単で易しいという本ではないが、コンパクトなまとめと導きのブックガイドは非常に有益(ただし、経済史・社会史のネタはほとんどなし。政治史・外交史に偏ってはいる)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2015年8月2日
読了日 : 2015年8月1日
本棚登録日 : 2015年7月7日

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