シモネッタのドラゴン姥桜

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年1月8日発売)
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本棚登録 : 90
感想 : 20
4

田丸公美子さんの本はこれが1冊目。

開成→東大→司法試験合格というエリート街道まっしぐらの一人息子ゆうたくんは、チャーミングで男気もあって、女たらしで、おじいちゃんおばあちゃんや飼い犬を大事にし、男の子を生んだらこんな男に育てたい!と思うけれど、本の中でも何度もおっしゃってるように基本ほったらかしで勝手に育ったそうです。笑

生まれてから親の元を巣立っていくまで、通訳者として第一線で活躍されながら育てるのは大変だっただろうに、その大変さもすべてユーモラスでウィットにとんだ文章にかえられてて、読んでいて心地よい。

勝手に育ったとあるけど、なるほど、知的で下ネタ満載な文章もかけて、バリキャリの面白い母のもとに生まれるとこんなイケてる男に育つのも納得!

あっという間に巣立ってしまって、息子は早くから自立しすぎてて、母としては寂しさもあるけど、女の子を育てる母としては男の子を育てるのも楽しそうだなぁ!子育てっていいなぁ、と思わせてくれる本だった。

お父さんが一切出てこなかったので、そこは気になった。田丸さんの他の本も色々読んでみたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月16日
読了日 : 2022年1月16日
本棚登録日 : 2022年1月16日

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