まあこれも最強って言うしかないんだけどさ。あえてバカにしてやると、読書の幅の狭い人は挫折してしまうんでしょうなあ。第一部の冗漫なコメディタッチの部分をふわふわと味わいながら、そのはぐらかしがあるからこそ第二部の終わりで思いっきり頭を殴られて、うわうわーって最後まで読むんだけど、どっちも楽しめるし、合わせて読むとさらに楽しめる、という感じでしょうが。僕、バリバリSFは嫌いだけど、こういうのは大好きです。コニー・ウィリスも全部読まなきゃなあ。でも、正直言って、ためすぎくらいにためたものが完全に消化されるほど、最後の展開にカタルシスがあるとは思えません。大森&豊崎両氏は褒めすぎなんじゃないでしょうか。それよりも記憶や死についての一言一言が面白いです。あとNDEをテーマに扱うことで、皆の最期の言葉を深読みしたくなるんだけど、読み終えるとまた別の角度から最期の言葉を検証したくなるという、すばらしいことになっております。うまいなあ。あとメイジーは記憶に残ります。こんないいキャラないです。大好きです。そしてキットも萌え。2007.2.7
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- 感想投稿日 : 2007年2月7日
- 本棚登録日 : 2007年2月7日
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