柩の中の猫 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1996年6月28日発売)
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本棚登録 : 203
感想 : 32
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 展開はある程度読めてしまうのに、つい引き込まれてしまう不思議な魅力を持つ作品。最後はまさかの展開に思わず「あっ」となってしまうのだが、それがこの作品の魅力をより引き立てている。長さも200ページほどと手頃で読みやすい。
 人間が持つ嫉妬心、復讐心、承認欲求などなど。そうしたものが複雑に絡み合ってうまいバランスを自然に取りつつ生活しているということが改めて感じられる。そのバランスが崩れた時、様々なよくない出来事が起こり始めるということが、よくわかる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月15日
読了日 : 2021年11月15日
本棚登録日 : 2021年11月14日

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