あのひとは蜘蛛を潰せない

著者 :
  • 新潮社 (2013年3月1日発売)
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本棚登録 : 752
感想 : 130
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皆それぞれの「かわいそう」で「みっともない」ところを持っていて、自分でもそれが何なのかはっきりわからないから、誰ともわかりあえない。
家族でも恋人でも友人でも、わからないものはわからない。
だけどわかりあいたいと、好かれたいと思って言葉を尽くして相手に伝えることって、生きるのに必要な事なんだよなぁ。

なんだか色んな人と関わって色んな事を話してみたくなった。

「同じ年頃で、同じように真夜中に働いてて、きっと、一人暮らしで、辛い時期も知ってて、だから、あなたは、わかってくれると思ったのに」
「わかりません、ごめんなさい。......わからなくて、ぜんぜん別のことを考えるから、こんな風にお話する意味があるんだと......思います」(p208)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月23日
読了日 : 2024年2月23日
本棚登録日 : 2024年2月23日

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