ちょっと前に「私の日本古代史(下)古事記は偽書か」という本を買って読みかけだったのに、読み終わる前にこの本で「古事記は偽書だよ!」という意見に出会ってしまいました。
けっこう書いた人が喧嘩腰で(笑)、邪馬台国九州説とか近畿説とか、騎馬民族説とか全部どれもこれもザックリ斬り捨ててしまうような過激な論調です。かといって、文庫でハンドブックサイズだからか著者の方の主張にも今一つ説得力が足りない…というか、証拠を並べて、ハイ、こうです! と言い切るまでにもう少し何か論拠を並べてほしいなあ…と、丸め込まれているような抵抗感を覚えてしまいました。
単に私が疑り深いだけなのかもしれませんが。
当時の中国大陸、朝鮮半島の情勢をざっくり解説した内容は、私には目新しくて楽しめたのですが、腑に落ちるまでには資料と主張の間に、もう少し解説が欲しかったように思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本史・古典
- 感想投稿日 : 2014年11月5日
- 読了日 : 2014年11月3日
- 本棚登録日 : 2014年9月28日
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