久々の試聴。原作は読んだことないですが、これは紛うことなきスポーツ映画の傑作。それは、勝利至上主義から離れた、スポーツ自体の楽しさを高らかに称揚しているからです。象徴的なのがペコ(窪塚洋介)とドラゴン(中村獅童)の試合で、勝ち負けを忘れたドラゴンが「楽しかった」と言う境地まで達するところが素晴らしい。
初めてみたときにはプレーシーンのリアルなCGにびっくりしますが、ここはまったく古びてないですね。ペコの不恰好なスウィングからは、卓球が楽しくてしようがないというのが伝わってきますし、スマイルの流麗なカット打法には惚れ惚れします。2人のラリーはいつまでも見ていたいという気分になります(最後の数分しかないですが)。
登場するキャラクターは個性的で、皆どことなく人間くさいところも素敵。ほんとに長所だらけの作品だなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
◆映画:ドラマ
- 感想投稿日 : 2016年12月19日
- 読了日 : 2016年12月20日
- 本棚登録日 : 2016年12月17日
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