以前、小野竹喬がスタイルを変え続ける姿を画集で見たときに痛々しを感じました。日本の画壇にとって近代とは何だったのか?明治維新を経た国家が日本画に求めたものは、国家のそしてアジアの盟主であることのアイデンティティの発露でした。そもそも日本画というネーミングがイタリア画、フランス画という言葉が無いように奇妙なものかもしれません。本書にタイトルに対する答はありませんが、問題提起として価値があると思います。
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- 感想投稿日 : 2018年4月23日
- 読了日 : 2018年4月23日
- 本棚登録日 : 2018年4月23日
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