アリストテレス倫理学入門 (同時代ライブラリー 330)

  • 岩波書店 (1998年1月14日発売)
3.71
  • (0)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 4
4

アリストテレスの倫理学をわかりやすく説明した解説書で
哲学初心者にも比較的読みやすい本だと思う。
長年オックスフォードで大学生相手に講義してこられた
アームソン教授がアリストテレス著「ニコマコス倫理学」を解釈し
わかりやすい事例を紹介しながら解説している。
最善の人生を求めるという至上目的をギリシャ語で
エウダイモニアとよぶ。それは複合的であり人それぞれ違うはず。
時代の影響を受けつつも、現代にも通じる思想を今なお学ぶことができる。
アリストテレスによれば、
真に生きがいのある豊かな人生を歩むため、
自ら願望する目標を目指す行為を選択(決定)し、熟慮することができる。
エウダイモニアを実現するための努力を選択することができる。
数多くの興味深い問題が取り上げられており、得ることが多いことと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養書
感想投稿日 : 2009年6月5日
読了日 : 2009年6月5日
本棚登録日 : 2009年6月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする